手術は、
経験豊富な医療スタッフが、
一人一人に合わせた最良の手術法で、
安全かつ確実に行うこと
これが最も大切なことだと考えています。
良い手術を行うためには、このすべての要素をみたす必要があります。
手術支援スタッフ
経験豊富な医療スタッフでは、当院には勤続30年以上のベテラン看護師が複数在職しています。各看護師の手術直接介助経験も数千例を超え、介助操作に関してはよどみなく手術の進行を隅々まで知り尽くしています。
最良の手術方法
最良の手術方法は、適切な検査と正確な診断から生まれます。
手術支援機器
3つめの安全かつ確実に行うためには、必要なものがあります。それは、手術の技術を生かし、より良い結果を生みだす、適切な手術支援機器です。これは一般的な手術用鉗子などではなく、手術に使用する機械というとわかりやすいかもしれません。
例えば、鼻の手術では、レーザー、アルゴンプラズマ凝固、高周波切開装置、超音波切開装置(ハーモニックスカルペル)、高解像度の内視鏡や内視鏡洗浄装置、手術野のイリゲーションシステム、マイクロデブリッダーなどです。耳の手術では、顕微鏡や乳突洞削開用のドリル、耳小骨用のスキータードリルなどがこれにあたります。
当院では開院以来、手術治療を支援する手術支援機器を可能な限り購入し、手術室で使用してきました。手術を受ける患者さん一人一人に、最高の環境で、良質の手術を実施するために必要と考えているからです。レーザー光と同じことは人の技術ではできません。高周波メスの無血の切開線は、ふつうのステンレス製のメスでは絶対に作れません。高い技術力はもちろん必要ですが、人の技術だけでは最高の手術はできないと思います。これはもちろん一般外科手術全般に言えることと思います。”良いものは使う” ”必要なら使う” 人の技術でないとできないことと、器械にまかせるとより良い結果を出してくれるところをしっかり分けて、患者さん一人一人により良い手術結果をもたらせるように努力することが大切だと思っています。
以下に、現在、当院で主として手術室で使用している、中心的な手術支援機器を紹介します。今後も良質な支援器械が開発されれば、すぐに使用したいと思います。
手術室で使用している医療機器一覧(2021.7月現在)
アルゴンプラズマ凝固 Erbe 社製(独)
高周波切開装置1 ellman社製(米)
高周波切開装置2 ellman社製(米)
高周波凝固装置(セロン) Olympus 社製 (独)
超音波切開装置(ハーモニックスカルペル)
半導体レーザー IHD 社製(米)
内視鏡 0°30°45°70° Storz 社製(独)
IMAGE 1 CCDカメラ Storz 社製(独)
XENON NOVA 300 Storz 社製(独)
クリアビジョンⅡ Storz 社製(独)
ユニドライブⅢ Storz社製(独)
マイクロデブリッダー Storz社製(独)
ダイヤモンドバー VISAO
ダイヤモンドバー(MIDAS REX)
IPC パワーインスツルメント Medtronic 社製(米)
手術用顕微鏡 OPMI VARIO Zeiss 社製 (独)
サージウェーブ (モリタ製作所)
スキータードリル Medtronic 社製(米)