咽喉頭のTopics
- 咽喉頭異常感症 -本当に何もないのか?- -咽喉頭の神経支配、知覚受容体と異常感症との関係-
咽喉頭異常感症。一度は聞いたことがあるかもしれません。「異常感」という病名が示すとおり、何もないのに「異常感」を感じてしまう病気、とされています。 でも少し待ってください。" 咽喉頭異常感症 " は、本当に「何もない」のでしょうか。本当に何もないなら、どうしていつまでも症状が続くのでしょうか ...続きを読む
- 咳が止まらない -咳はどうして出るのか? なぜ咳が止まらないのか?-
「コンコン、コンコン。」 何もしてない時に突然咳がでて、なかなか止まらない。こんな経験をしたことはありませんか? 咳を止めようと思っても、自然にせりあがってくるような咳…。苦しいですよね。長く続く咳は、気力、体力を奪います。咳が止まらないと、仕事中も集中できません。人と会って話すとき、 ...続きを読む
- 上咽頭擦過療法
上咽頭擦過療法…。ほとんどの人は聞いたことがないと思います。上咽頭を擦過(こする)、療法? その程度の想像だと思います。 でもその通りです。これはその名の通り、上咽頭を綿棒でただ擦るだけの治療です。薬をつけますが。以前はBスポット治療と呼ばれていました。 今回はこの上咽頭擦過療法につい ...続きを読む
- 咽頭扁桃 -アデノイド- -免疫臓器としての役割とその意義-
上咽頭。不思議な領域です。小児ではアデノイド adenoids が存在します。→アデノイド アデノイドは上咽頭の扁桃腺として働きます(咽頭扁桃)。成人になってアデノイドが退縮した後も上咽頭には"リンパ濾胞"が存在しています。ここで何らかの免疫応答が起こっているのです。今回は咽頭扁桃について書 ...続きを読む
- 嗄声(させい) -その2- -声帯ポリープから、喉頭がんまで-
前回、喉頭の解剖を含めた嗄声の解説を行いましたが、今回は実戦的な疾患についての話題です。 発声と嗄声 声が出る仕組みを含めて、嗄声の起こり方は、前回詳しく書きました。 → 嗄声(させい) 声帯を上方から見たイラストです。(図1) 図1 声帯 https://ja. ...続きを読む
- 嗄声(させい) -どうして声が嗄(か)れるのか?- -その原因と治療法は?-
嗄声という言葉を知っていますか? 嗄声とは、声枯れの医学用語です。医学用語には、簡単なことをすこし難しくて表現することが多くあります。今回は、嗄声について書きます。 嗄声とは? 嗄声とは、一体何でしょう。声枯れということはわかりましたが、一体声が枯れるということは、どういうことで ...続きを読む
- 逆流性食道炎
最近よく聞く病名です。一度は聞いたことがあると思います。読んでわかりやすい病名ですので、何となく理解しているつもりになってしまいますが、本当にどんな病気かご存知ですか? 今回は、逆流性食道炎について書きます。 逆流性とは? 逆流性とは、どんな意味でしょう。 もちろん、食道の ...続きを読む
- 咽頭がん -気づかれにくい、のどのがん- -症状がなくても要注意!-
咽頭がん。聞き慣れない病名かもしれません。早期発見が難しく、耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域で扱うがんの中でも、治療に非常に高度で繊細な技術が必要とされるがんの1つです。今回は、咽頭がんについて書きます。 咽頭とは? 咽頭(いんとう)。何となく"のど"ということはわかります。しかし、正確にご ...続きを読む
- アデノイド -アデノイドとは何か?- -何のためにあるのか?-
アデノイドという病気を知っていますか?アデノイドは、子どもの鼻の奥、突き当たりのところにある扁桃腺の一部です。目に見えないアデノイドは、じつは子どもさんにとても大きな影響を与えています。今回は、アデノイドについて知ってください。 アデノイドはどこ? 扁桃腺と聞くと、のどの奥、左右に見え ...続きを読む
- 睡眠時無呼吸症候群
みなさん、聞き慣れた病名だと思います。じつはこの疾患は以前からあったのですが、1990年台頃からメディアにもよく取り上げられるようになりました。従来の病気と違い、体の中に何かができたり、痛みがあったり、などの激しい症状はほとんどないために、重要性がいまひとつ理解しにくく、つい見過ごされていたと言っ ...続きを読む